乳がん術後も温泉へ、伊豆の旅館で勉強会(リボン宿ネット)

2015年11月21日


 
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 乳がん経験者に優しい宿づくりを進める「ピンクリボンのお宿ネットワーク」(事務局・旅行新聞新社)は10月26日、宿泊施設スタッフを対象にした勉強会を、静岡県の伊豆地域で初めて開催した。会場の熱川プリンスホテル(東伊豆町)には5施設から15人が集まり、講師のNPO法人キャンサーネットジャパン認定乳がん体験者コーディネーターの松井亜矢子さんの話に熱心に耳を傾けた。

 松井さんは「乳がん患者は12人に1人と増えている。罹患のピークも40代から50代と若く、治療に5年、検査に10年と長く病と向き合うケースが多い」とし、「術後だけでなく、数年間温泉に行けない悩みを持つ患者も多く、経済・精神面の悩みと合わせて、3大苦悩のひとつというデータもある」と説明した。そのうえで、「入浴時の壁となる『裸を見られたくない』『個室露天風呂付き客室は高価で泊まれない』『まわりが気を使うのでは』など、具体的な悩みに応える心配りが各宿にあるとうれしい」と呼び掛けた。

 例として、「入浴や着脱時に使うタオルは、透けないよう少し厚手で大判のものが複数あるとうれしい。また、貸し切り風呂は短時間の設定でもよいので利用料を安くし、敷居を低くしていただければ」と提案した。また後遺症や薬等の副作用にもふれ、「脱毛や薄毛に悩む人にはシャワーキャップは透明ではなく有色だと心強い」「治療によっては大量の汗をかくホットフラッシュも起こりやすく、浴衣の備え付けが夜・朝用の2枚あり、客室の毛布も気軽に調整できるとありがたい」と付け加えた。

 食事については、「カロリーや添加物・化学肥料にも敏感になっているが、それを気にして残してしまうのはもったいなく、心苦しい。事前リクエストができ、ハーフコースの設定や、有機野菜や玄米を使ったヘルシー料理などが選択できれば」と話し、「健康志向が高まるなか、これらのサービスは乳がん患者に限らず、時代のニーズにも合っているのでは」と言及した。またコースの場合、手元に献立表があると「料理の内容(素材)がわかるだけでなく、体調に合わせて食べ進めるなどのペース配分がしやすい」ことも強調した。

 自身だけでなく、家族がんの経験者でもある松井さん。「旅先で温泉に浸かり、病の悩みを一瞬でも忘れ、家族や友人と語らった記憶は数年経っても思い出に残るもの」と振り返る。「ひとりでも多くの乳がんサバイバーがもう一度、気兼ねなく温泉に入り、素敵な思い出を作れるよう、そっとサポートしていただけたらありがたい」と思いを伝えた。

 同ネットワークは今後も各地で勉強会を開き、次回は12月10日に石川県和倉温泉の「加賀屋」にて開催を予定する。

 問い合わせ=ピンクリボンのお宿ネットワーク事務局 電話:03(3834)2718。


2015年11月21日発刊
旬刊旅行新聞1609号より(URL:http://www.ryoko-net.co.jp/

安倍首相を表敬訪問、"女将はおもてなしの代表選手"

2015年7月27日


 
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 「第26回全国女将サミット2015石川」の開催を前に7月9日、吉本加代子運営委員長をはじめ、6人の女将が安倍晋三内閣総理大臣を表敬訪問した=写真。安倍首相は「旅館の女将は日本ならではのおもてなしの代表選手」と歓迎した。

 吉本運営委員長は「26回を数える女将サミットで、今年は初の北陸開催です。新幹線もでき、非常に近くなったので金沢にぜひ」とあいさつ。2年前に女将サミットに出席した昭恵婦人へのお礼なども伝えた。

 安倍首相は観光立国を目指すなかで、昨年、訪日外国人観光客が急増したことに触れ「今年は1700―1800万人を超える勢い。国内の観光客に加え、海外からのお客様も女将パワーで日本の文化とおもてなしで迎えながら、地域創生のために活躍してほしい」と激励した。

 また、サービス産業の生産性向上に国としても力を入れていることなどを報告。「まさに女将の皆様にリーダーシップを発揮していただきたい」と期待した。


2015年7月21日発刊
旬刊旅行新聞1594号より(URL:http://www.ryoko-net.co.jp/

女将サミット2015 北陸で初開催

2015年7月22日


 
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 「全国旅館おかみの集い」運営委員会と旅行新聞新社は7月14日、石川県金沢市のホテル日航金沢で「全国旅館おかみの集い―第26回全国女将サミット2015石川」を開いた。北陸では初開催となった今回は、全国から約120人の女将が集まった。

 吉本加代子運営委員長(お花見久兵衛)は、「私たち女将の仕事は、人と会うことから始まる。そのようななかから今年のテーマを"人"とし、人とのつながりや出会い、何を求めて旅をするのかなどを一緒に考えたい」とし、「北陸新幹線開通でにぎわう金沢で思い出に残るひとときと、心つながる仲間を見つけてほしい」とあいさつした。

 夕方から開いた懇親パーティーは、西村明宏国土交通副大臣をはじめ、多くの来賓を含む約270人が参加した。


2015年7月21日発刊
旬刊旅行新聞1594号より(URL:http://www.ryoko-net.co.jp/

ふくしまDCが開幕、3千超える企画で誘客

2015年4月15日


 
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 「花」「食」「温泉」をテーマにしたふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)の開幕に合わせ4月1日、JR福島駅でオープニングセレモニーが開かれた。6月末までの3カ月間、36の特別企画を目玉に、3千を超える観光プランで来県者を迎える。

 県観光復興キャンペーン委員会会長の内堀雅雄福島県知事が「復興に向け前に進む姿を見てもらいたい」とあいさつし、DCの開幕を宣言した。JRの駅長や旅館の女将らも駆けつけ、駅に設置された来県者を迎える大型看板をお披露目した。

 福島全県で実施するDCは、14年ぶり4回目。白水阿弥陀堂(いわき市)のライトアップ(4月25日-5月24日)や600年ぶりという梁川八幡神社(伊達市)の御尊像公開(4月11日-9月30日)などを行うほか、県産果物のスイーツを提供する観光列車「フルーティアふくしま」もデビューする。

 3月には首都圏と仙台を結ぶ常磐自動車道が全線開通したほか、JR上野東京ラインも開業した。常磐線の品川駅直通運転が始まり、いわき市など浜通りへの利便性が向上した。


2015年4月11日発刊
旬刊旅行新聞1582号より(URL:http://www.ryoko-net.co.jp/

第3回「温泉塾」開く(日本温泉協会女性部委員会)

2015年4月 1日


 
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 日本温泉協会の女性部委員会(小口潔子委員長)は3月17日、東京・永田町の全国旅館会館で第3回温泉塾セミナーを開いた。同協会会長の大山正雄氏が講師として登壇し、「やさしい温泉学~温泉とは何か」について講演した。参加者には温泉旅館のペア宿泊券のプレゼントも企画され、楽しく温泉を学んだ。

2015年4月1日発刊
旬刊旅行新聞1581号より(URL:http://www.ryoko-net.co.jp/

第26回女将サミット、7月14日、ホテル日航金沢で

2015年3月23日


 
 全国旅館おかみの集い運営委員会(吉本加代子運営委員長=山中温泉・お花見久兵衛女将)はこのほど、第26回全国旅館おかみの集い(全国女将サミット2015石川)を7月14日、石川県金沢市のホテル日航金沢で開くことを決めた。

 北陸での開催は初めて。会議の席上、吉本委員長は「人のつながりの大切さを実感できる会を目指したい」とあいさつ。北陸の文化や伝統を取り入れたプログラム、懇親パーティーの演出について意見を交わした。

 今後の委員会で開催テーマやプログラムを決め、5月下旬(予定)に全国の女将あてに参加案内を発送する。

2015年3月21日発刊
旬刊旅行新聞1580号より(URL:http://www.ryoko-net.co.jp/

今年も手づくり、カレンダー完成(山陽ホテル)

2014年12月18日


 
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 群馬県伊香保温泉・山陽ホテルの小林順子女将がライフワークとして続けている「手づくりカレンダー」が今年も完成した。来年の干支・ひつじの絵と短い言葉を月ごとに毛筆で綴っている。

 「お客様にほっとしていただけるものがあれば」(小林女将)と続けて12年。すべての干支を書き上げた。固定ファンもいて、年末になると問い合わせも寄せられるとか。

 「人生そのままで負けないで くよくよしなくていいんだよ」(4月)など、絵に添える言葉は日々の生活のなかで、心に感じたままを表した詩だ。

 大きさはB5サイズで、300部作成した。おかみ工房「ちくちくや」で、1部1100円(税込)で販売している。

2014年12月11・21日(合併号)発刊
旬刊旅行新聞1571号より(URL:http://www.ryoko-net.co.jp/

男社会切り、女性にエール 下村氏が講演(第2回温泉塾)


 
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 日本温泉協会女性部委員会(委員長=小口潔子・四季彩一力会長)は11月7日、都道府県会館で第2回温泉塾セミナーを開いた。ジャーナリストの下村満子さんが「ほんとうの女性の時代とは?」をテーマに講演し、意思決定の場に女性が参加していない社会の現状を問題提起し、参加した34人の女性委員に「積み重ねが大切」とエールを送った。

 下村さんは、自身の朝日新聞社記者・特派員時代を振り返り、「当時は約3千人の記者のなかで女性は5、6人だった。完全な男性社会のなかにおいて女性は目障りとされ、苦労が多かった」と語った。「女性が認められるには、男性の平均並みではダメで、3―5倍働き、誰もが認めざる得ない能力を発揮するしかなかった」と話す。

 また、現在の女性進出について、「男性が決めたことの実行部隊としての女性は増えてきているが、意思決定の場に女性がいない」と指摘。「人口は男女約半々なのだから、意思決定の場にもバランス良く男女がいなければより良い決定はできない」とした。さらに、「女性」を一括りに考えがちな男性の思考を一蹴。「男性は『女性』を一括りにして語りがちだが、本当はいろんな考えを持った女性がいる。性別ではなく1人の人間として捉え、それぞれが持っている能力を引き出すことが企業にとって力になるはず」と語った。

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 今後については、「マイノリティが3割くらいに増えてくると環境が変わってくる」と話し、「1日で変える必要はない。決してあきらめずに、積み重ねていくことが大切」と同じ女性としてエールを送った。

2014年12月11・21日(合併号)発刊
旬刊旅行新聞1571号より(URL:http://www.ryoko-net.co.jp/

大浴場を無料開放、ピンクリボンの日開く(湯谷温泉)

2014年10月14日


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 ピンクリボンのお宿ネットワーク(事務局・旅行新聞新社)に加盟する、愛知県新城市の湯谷温泉は10月1日、「ピンクリボンの日」を開き、大浴場を無料開放した。
 人にやさしい温泉地を目指す湯谷温泉(湯谷温泉発展会・湯谷温泉女将会)と、人工乳房の製作・販売を行う池山メディカルジャパン(愛知県名古屋市)が乳がん経験者とその家族、友人などに向け、湯谷温泉での入浴を気兼ねなく楽しんでもらおうと企画するイベントで、今年が2回目。

 当日は参加する9施設「離れのお宿松風苑」「はづ別館」「はづ木」「旅荘みつい」「旅館ひさご」「湯谷観光ホテル泉山閣」「旅館翠明」「湯の風HAZU」「お食事処ゆかわ」で大浴場を無料開放したほか、客室や宴会場にはアロマテラピーや、まつげエクステ、ハンドマッサージなどの無料体験コーナーも登場。体に優しい特別ランチや食べ歩きできる軽食なども販売され、参加者からは「普段は行かれない旅館の温泉にゆっくりと入ることができリフレッシュできた」「女将さんをはじめ一生懸命もてなしてくれてありがたい。来年も楽しみにしている」などの声が聞かれた。

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 湯谷温泉では大浴場の洗い場にまずは1カ所、間仕切りを設けるなど、各館が今できるところから活動を行っている。湯谷温泉女将会の松井純子会長(離れのお宿松風苑女将)は「乳がん経験者の方に温泉に入っていただき、このイベントが外に一歩踏み出すきっかけになればうれしい。今後もより充実した取り組みができれば」と話す。

2014年10月11日発刊
旬刊旅行新聞1562号より(URL:http://www.ryoko-net.co.jp/

実行委員会が安倍首相訪問

2014年10月 2日


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 第25回全国旅館おかみの集い実行委員会は大会当日、25回記念大会を迎えるにあたり、佐藤潤委員(伝承千年の宿 佐勘会長)、小田真弓委員(加賀屋女将)、佐藤洋詩恵委員(日本の宿古窯副社長)、野澤奈央委員(ホテル小柳専務)と、旅行新聞新社の石井貞徳社長が、安倍晋三内閣総理大臣を表敬訪問した。

 安倍首相は「政府をあげて、女性の力で日本を元気にできるよう推進している。女将の皆様の力でぜひ地方を元気にしてもらいたい」と期待を語った。「今観光に力を入れており、13年に訪日客数1千万人を達成し、今年はさらに1千万人を大きく超えようとしている。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、これから多くの外国人観光客が日本を訪れると思うが、東京だけでなくぜひ日本各地に行って楽しんでもらいたいので、女将さんたちのおもてなしに期待しています」と女将たちを激励した。

 小田委員は「おかみの集い」について説明。昨年の福島大会に特別ゲストとして出席された昭恵夫人に対するお礼も伝えた。さらに「女将は女性が活躍できる仕事。お客様に満足いただくため、日々精進したい」と女将の心を語った。佐藤委員は「旅行新聞の尽力により25年続いてきたが、今年初めて国土交通省と観光庁の後援をいただき、大変うれしい」と喜びを伝えた。

 訪問の最後には、安倍首相に促され、それぞれの女将との写真撮影も行われた。

2014年10月1日発刊
旬刊旅行新聞1560号より(URL:http://www.ryoko-net.co.jp/

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